Reborn-Art Festival

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Yotta

鮎川エリア

ヨタ(Yotta)は、木崎公隆・山脇弘道からなる現代アートのユニット。2010年結成。ジャンルや枠組み、ルールや不文律など、あらゆる価値観の境界線上を発表の場としており、それらを融解させるような作品制作を行っている。現在は、自分達のアイデンティティから世界のカタチを捉え直す作品シリーズを制作中。2015年に「金時」で第18回岡本太郎現代芸術賞岡本太郎賞受賞ほか、六本木アートナイト2010, 2012、おおさかカンヴァス2011, 2012, 2016、Reborn-Art Festival 2017など参加多数。その他、のせでんアートライン2017のプロデュース、小学校でのワークショッププログラムの実施など、幅広く活動。

作品番号 :
F11
タイトル :

くじらのカーニバル

制作年 :
2018年
2017年に鮎川にまつわる作品を展開したYottaは、その後も現地に通い続け、捕鯨文化や生活、祭りをリサーチしています。地域からのアイディアを受け、前回の作品の一部「くじらのねぶた」をパワーアップさせ、地域のお祭りの中で残すことを目指しています。プロジェクトの過程を、震災後に町の中心部として営業し続け、今年度で閉店予定でもある、おしかのれん街内で展示します。

【 コンセプト 】

捕鯨、鯨食の問題は、「伝統」や「文化」の文脈で語られます。しかし、「伝統」「文化」はその土地に住む人々が自ら選択し、更新し、掴み取らなければならないはずです。私たちYotta(ヨタ)は、クジラを捕食しながらも祀り敬う、「鯨まつり」という極めて日本的な「文化」から、海と人間のコミュニケーションの歴史を辿り、命を巡る諸問題を鮎川に住む人々と共に、永い時間をかけて考えていく作品を作っています。
国際捕鯨委員会(IWC)から日本は脱退し、商業捕鯨を再開することを決めました。日本政府は、捕鯨支持国と反捕鯨国との硬直状態の長期化に対して「異なる意見や立場が共存する可能性すらないことが残念ながら明らかになった」との談話を発表しています。
IWC脱退問題で再び浮かびあがるのは、国際政治的には死生観や宗教観、孤立や相互不理解(ディスコミュニケーション)などの問題で、私たちにとって身近な問題では、「命を食べる」行為に対しての矛盾と複雑な諸問題を改めて投げかけるものとなりました。
ここ鮎川は図らずも、生と死、そしてコミュニケーション(又はディスコミュニケーション)を巡る問題の中心地となりました。この場所で考え、この場所に生きる作品を作ります。
展示場所 :
おしかのれん街
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