Reborn-Art Festival

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Reborn-Art ONLINE
鹿のゆくえ
交信・声なき声を聴くためのレッスン
血を受け取る
淺井裕介

これは Reborn-Art Festival に参加した後に、
これまで素材として向き合ってきた、
マスキングテープ、現地の土、小麦粉、
道路用の白線に次ぐ第5の素材、
「鹿の血」との出会いの記録です。
テキスト、記録写真と制作物の作品の写真、
動画などを此処で公開します。

序 — 何で描くのか?

絵描きとして描き続ける上で「何を描くか?」と言う問いよりも、実は物で溢れたこの時代に「何で描くか?」ということこそが重要で、その上で「どこで描くのか?」があり、その次になってようやく「何を描くのか?」と言う問いがやってくるものだと考えている。

では何で描くべきか画材店に行けば、驚くほどたくさんの絵の具が綺麗に整列し「どうぞ!私で絵を描いてください!」とそれぞれが均等に主張をしている、絵を志すものなら誰しも経験したことがあるだろうけれど同じ名前をしていても、アクリルと油と水彩の違いで色も変われば、メーカーの違い、さらに溶き油やメディウムまであるのだからどう選んで良いのか組み合わせに目が回る、貴重な顔料を含むものならば手のひらに収まるくらいのチューブでも決して安くはない、筆の早い自分にとってはむしろかなり高い、仕方がないのでキョロキョロ周りを見て人の真似をしてみたり、店員さんにオススメの絵の具を聞いて、くじ引きをするみたいな気持ちで色の兵隊を集めたりする。 本当にこの組み合わせで正解だったのか、考えれば考えるほど一抹の不安を拭い去れぬまま。

その一方で、絵の具って実はなんでも良いとも思ってもいる、なぜかと言えば子供の頃に絵を描くときに用意されたクレヨンや色鉛筆で広告の裏紙に絵を描くとき、「このメーカーのこの色でないと絵が描けない」と思ったことなんてないわけだし、むしろ食べ終わった後のミートソースや、冷奴にかかった醤油、オムライスのケチャップなんかは格好の画材として目に映っていた(実際それで紙や皿に箸で描いては怒られていた)。 そうなると問題は「今」「この場所で描きたいんだ」と言う気持ちとマッチした画材と場所を選び取ることで、それに答えてくれるものならば自分にとって画材店にあるものだけが画材ではないらしいと徐々に気づき始め、居酒屋などで箸袋の裏などに此処ぞとばかり醤油やソースで絵を描いたりもした。 それは決して奇をてらうわけではなく、環境の中で最適な素材を探して歩けば身の回りにある土や、マスキングテープ、道路用白線などが強い味方になり作家活動を続けていくうちにその気持ちは確信へと変わっていき、今では作品を作ったことのある街や使ったことのある素材との再会をしながら、世界は以前より少しだけ親密に見えるようになってきている。

さてはて、長い前置きが終わりここからが本題、Reborn-Art Festival 2019 が閉幕し約1ヶ月、思い切って食猟師の小野寺さんへ電話、「次に猟に行く際について行って鹿の血を分けてもらうことはできないだろうか?」。

2019年の秋は大型の台風が牡鹿半島にも直撃をして大変な時期であったにも関わらず小野寺さんは快く承諾してくれ、そうして自分はこれまでずっと、見て見ぬ振りを続けてきていた、「血」という禁断の素材と出会っていくのであった。

OUTLINE

開催概要

Reborn-Art Festival 2021-22
— 利他と流動性 —

【 会期 】

オンライン : 2021年1月6日(水) 〜
夏 : 2021 年 8 月 11 日 (水・祝) ~ 2021年 9 月 26 日(日)
春 : 2022 年 4 月 23 日 (土) ~ 2022年 6 月 5 日(日)
※会期中メンテナンス日(休祭日)を設けます。

【 メイン会場 】

ー 夏 ー
2021年
石巻市中心市街地
牡鹿半島(桃浦、荻浜、小積浜、鮎川、and more...)

ー 春 ー
2022年
石巻地域

【 主催 】

Reborn-Art Festival 実行委員会
一般社団法人APバンク

【 助成 】

文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業

この情報は2021年2月18日時点のものです。
新型コロナウイルスの影響等でやむを得ず変更する場合があります。
あらかじめご理解をいただければと思います。
最新情報は随時当ウェブサイトをご確認ください。