
Reborn-Art Festivalでは、芸術祭会期中に開催した食のワークショッププログラム「石巻フードアドベンチャー」参加シェフとの共同開発により、未利用・低利用水産資源を活かした商品を開発しました。7月13日(土)より、宮城県内の各店舗およびReborn-Art Festivalオンラインストアにて先行発売を行います。

世界三大漁場・金華山沖を有し、美しい川と海、そして山に囲まれた石巻・牡鹿半島では、季節を通じてたくさんの「旬」を味わうことができます。海には海の、山には山の色や匂いがあるように、石巻の自然が織りなす多面的な魅力に五感で触れ、すべての命とその根源とのつながりを改めて見出すプログラム「石巻フードアドベンチャー」。そのなかで、石巻・牡鹿半島の食材や自然をめぐり、食し、自らの体を通して土地や風土に親しんだ3名の料理人たち。その経験をもとに、石巻の豊かな自然のなかで採れた食材を用いた、土地や風土に想いを込めた商品が完成しました。


また、本商品は、石巻の未利用・低利用な水産資源に焦点を当て開発されました。漁業が盛んな石巻・牡鹿半島は、豊かな海の資源に支えられ栄えた地域ですが、一方で世界的に水産資源の減少が危ぶまれるなか、市場に流通させることができない未利用・低利用魚な魚介類が多くあるのも事実です。そんな未利用・低利用な魚介類を、旬のおいしさそのままに、ご家庭でも気軽に楽しめる商品となっています。石巻・牡鹿半島の大地と海の恵みを感じる3商品を、ぜひお召し上がりください。
商品概要
イワシのコンフィ
参加シェフ: villa aida 小林寛司
サイズのばらつきにより、流通にのらないイワシを使ったコンフィです。イタリアでもポピュラーな食材であるイワシ。石巻産のイワシを使用し、じっくり火を通すことでその旨味とハーブの香りを引き出し、骨まで美味しく食べていただけます。塩と醤油でシンプルに仕上げており、他の料理にもアレンジしやすい商品です。
オイルごとパスタに、和えた野菜に乗せてサラダに、そのままパンに挟んでサンドイッチに。バケットに好みの具材と乗せてブルスケッタになどアレンジをお楽しみください。
¥1,200 (税込)



牡蠣のアヒージョ
参加シェフ: DEAN & DELUCA 秋山直宏
牡蠣の出荷が始まる走りの時期には、サイズの不揃いや傷つきなどの理由により選別の際に出荷できない牡蠣が出ますが、ミネラルたっぷりのおいしさに変わりはありません。そのおいしさを最大限に引き出すため、石巻荻浜産の牡蠣を新鮮なうちにボイル・燻製し、その香りと旨味を閉じ込めることで、食べた瞬間に豊かな牡蠣の香りをお楽しみいただけるようこだわりました。
DEAN&DELUCAが厳選したセミドライトマトやブラックオリーブを使い、アクセントとなるハーブには、宮城県産のフレッシュハーブがあわさり、牡蠣の旨みをさらに引き立てます。バケットをつけて食べたり、ソースとしてパスタと合わせてお楽しみください。
¥1,200 (税込)



フィッシュボートスープ
参加シェフ: the Blind Donkey ジェローム・ワーグ
未だ流通させることが難しいイシガニと、未利用魚を使ったスープです。イシガニは石巻桃浦産を使用。市場では取引されないイシガニや混獲で残った小魚をどうするかを話し合い、フランス・マルセイユの伝統的な魚のスープであるブイヤベースにインスピレーションを得て、小型から中型の様々な沿岸魚を使い石巻周辺の海の風味を表現するスープになっています。
温めるだけで、お米、ゆでたジャガイモやネギ、または厚く焼いたパンと一緒にお召し上がりいただけます。また、ガーリックマヨネーズで軽くとろみをつけてもおいしくいただけます。
¥1,200 (税込)



取扱店舗
〈実店舗〉
・Reborn-Art STAND https://www.instagram.com/reborn_art_stand/
・いしのまき元気いちば https://genki-ishinomaki.com/
・道の駅 上品の郷 https://joubon.com/
・IRORI石巻 https://irori.ishinomaki2.com/
・アクアイグニス仙台 https://aquaignis-sendai.jp/
・石巻うまいものマルシェ https://umaimono-ishinomaki.com/
〈オンライン〉
・Reborn-Art Festival ONLINE STORE https://rebornart.thebase.in/
参加シェフプロフィール

小林寛司 | villa aida
和歌山県出身。田畑を手伝い、あぜ道をかけ回って遊ぶ幼少期を過ごす。大阪のイタリア料理店に勤務後渡伊。各地を巡る中で、人々の食に対する考え方と情熱に忘れられないほど感動し、帰国。1998年、生まれ育った和歌山県岩出市で「アイーダ」を開業。 レストランに隣接する畑で育てる年間300種類以上の野菜やハーブを使い“ここでしか味わえない”料理を届ける。著書に『自然から発想する料理』(柴田書店)がある。

秋山直宏 | DEAN & DELUCA
東京生まれ。専門学校創業後、都内のフレンチレンストラン を経て2012年DEAN&DELUCAに入社。六本木店、恵比寿店のシェフを経験したのち赤坂のレストラン『The ARTISAN TABLE』立ち上げに携わる。2021年からデリの商品開発、2024年からはケータリングのシェフを務める。

Jerome Waag | the Blind Donkey
フランス・パリで生まれ、自然豊かなプロヴァンスで育つ。オーガニックレストランの先駆け『Chez Panisse(シェ・パニース)』にて総料理長を務める。日本には2016年より移住。目黒で『BEARD』を営んでいた原川慎一郎氏とともにRichSoil & Co.を立ち上げ、2017年に『ザ・ブラインド・ドンキー』をオープン。2023年に清澄白河に移転。2024年には『CIMI restorant』を代々木にオープン。