ART

地域の未来を提案する、
アーティストの創造力

世界から、国内から、約40組の現代アーティストたちが石巻/牡鹿半島に集合し作品を創ります。アーティストたちは、石巻の街なかで暮らし住民たちと対話し、商店街や家々にさまざまなメッセージを置いていきます。
牡鹿半島の静かな入江の美しさに息をのみ、森の小学校跡地の大地の記憶に思いを馳せながら出来上がった作品たちは、この地の豊かさ、強さ、厳しさや優しさに溢れ、住民やこの地を訪れる人たちにまったく未知の世界を見せてくれるはずです。

ヨーゼフ・ボイス

Joseph Beuys
ヨーゼフ・ボイス / Joseph Beuys
1921年、ドイツ、クレーフェルトに生まれる。1986年、ドイツ、デュッセルドルフにて没す。
初期のフルクサスに参加し、数々のパフォーマンスで注目された後、彫刻や芸術の概念を「教育」や「社会変革」にまで拡張した「社会彫刻」という概念にたどり着き、社会と芸術の正常な関係構築を目指した政治的活動に取り組んだ。「緑の党」の創設者の一人。
 
アース・テレフォン 1968年

アース・テレフォン 1968年

ジェイアール

JR
ジェイアール / JR
1983年、フランス、パリに生まれる。フランス、パリ/アメリカ、ニューヨークを拠点とする。
屋外の建物や通りに巨大な写真を貼るというグラフィティ表現を用いる。世界各地で弾圧や貧困、差別のもとで暮らす人々を撮影し、それを現地の人たちと壁に貼る活動インサイドアウト・プロジェクトを展開中。
 
ACTION IN KESENNUMA,JAPAN 2013年

ACTION IN KESENNUMA,JAPAN
2013年

東北大震災の津波で気仙沼市の市街地に打ち上げられた大型漁船「第18共徳丸」に、一夜だけ写真をペ―スティングしてつくられた作品。船は2012年に解体されたが、この作品とともに世界中の人々に記憶された。

金氏 徹平

Teppei Kaneuji
金氏 徹平 / Teppei Kaneuji
1978年、京都府に生まれる。京都府在住。
様々な文脈にある既成の物やイメージを特定のルールによって収集し、コラージュ的手法で切断・接続・積上げることにより元の意味、用途、名前、役割、スケールから解放する。2009年横浜美術館での個展「溶け出す都市、空白の森」など国内での発表のほか、海外での個展や企画展も多数。
 
White Discharge(Built-up ObjectsBeijing) 2013年

White Discharge(Built-up ObjectsBeijing) 2013年

マイク・ケリー

Mike Kelley
マイク・ケリー / Mike Kelley
1957年、アメリカ、デトロイトに生まれる。2012年、アメリカ、ロサンゼルス近郊の自宅にて没す。
ミシガン大学とカルフォルニアのカル・アーツで学ぶ。80年代初頭より、パフォーマンス、ペインティング、サウンド・インスタレーションなど多形態、多様式な作品を発表し大きな話題となる。92年「ドクメンタ 9」、93年、ホイットニー美術館での回顧展により世界的に知られることとなった。
 
Petting Zoo 2007年 Photo: Max Poertgen

Petting Zoo 2007年

「第7回 彫刻プロジェクト展」(ドイツ、ミュンスター)で展示された作品。アメリカの田舎の家畜小屋のような丸い建物の内部中央には岩塩で作られた女神の等身大の彫刻がおかれ、動物たちに舐められる事により、その姿が少しずつ変化していく。建物の天井付近には3台のおおきなスクリーンが取り付けられ、世界の三つの自然岩が旧約聖書の物語にたとえられて映し出される。それは日本の磐座のように人間の命と神の場所の触れ合うなくてはならない大切な場所をあらわしている。

パルコキノシタ

Parco Kinoshita
パルコキノシタ / Parco Kinoshita
1965年徳島生まれ。日本大学芸術学部卒。漫画家、現代美術家。
小中高の教師を経てイラストレーターに転向、月刊漫画ガロで漫画家デビュー。
小学生を対象にしたワークショップや、ベネチアビエンナーレ、ドクメンタでの国際展にてゲリラパフォーマンスを行うなど、軽いフットワークと柔らか頭で世界を突進中。教育と美術の研究も行う。昭和40年会会員。
 
あすと長町仮設住宅壁画 2014年

あすと長町仮設住宅壁画 2014年

クー・ジュンガ

Koo Jeong A
クー・ジュンガ / Koo Jeong A
韓国、ソウルに生まれる。イギリス、ロンドン/ドイツ、ベルリン在住。
欧州を拠点に活動。ドローイング、ビデオ、日用品やメモといった様々な媒体を用い、展示場所のコンテクストと深く関わりをもちながら、空間への介入に取り組む。その場所から得た印象を物質化したような、非常に繊細なインスタレーションを制作。
 
Glow in the Dark Skate Park 2015年

Glow in the Dark Skate Park 2015年

ギャレス・ムーア

Gareth Moore
ギャレス・ムーア / Gareth Moore
1975年、カナダ、マッツクイに生まれる。バンクーバー、カナダ在住。
探検と巡礼、魔法と神話、事実とフィクションの謎めいた混合を実践する。2003年「Transformers 展」(バンクーバー)では街の通りを歩き、廃棄物と自分の服を交換し、2009年「Uncertain Pilgrimage 展」(バンクーバー)ではドンキホーテ風の旅へ出た。彼の作品は、旅で集められた物が展示され、経験や出来事のある種のトーテム信仰の集積となった。
 
Inside Arch(Arches of Ishinomaki) 2016年

Inside Arch(Arches of Ishinomaki) 2016年

名和 晃平

Kohei Nawa
名和 晃平 / Kohei Nawa
1975年大阪府に生まれる。京都在住。
2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了。2009年京都・伏見区に創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」を立ち上げる。2011年東京都現代美術館にて個展「名和晃平―シンセシス」を開催。独自の「PixCell」という概念を機軸に、多様な表現を展開。2013年にはキュレーターの長谷川祐子氏と建築家の妹島和世氏による「犬島『家プロジェクト』」や「あいちトリエンナーレ2013」に参加するなど、国内外で精力的に活動する。六本木クロッシング2007特別賞、第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2010最優秀賞ほか、受賞暦多数。
 
Installation image of Roppongi Hills Arenas

Installation image of Roppongi Hills Arena

カールステン・ニコライ

Carsten Nicolai
カールステン・ニコライ / Carsten Nicolai
1965年、東ドイツのカール・マルクス・シュタット(現在のケムニッツ)に生まれる。ドイツ、ベルリン在住。
自然科学的な法則や規則に影響を受け、グリッドやコードといった数学的なパターンや、エラーやランダム、そして自然の自己生成システムといったものを活用して制作している。美術、音楽両方の分野で世界的評価を得ている希有な存在。「ノト」「アルバ・ノト」というコード・ネームでも活動、音楽レーベル「ラスター・ノトン」を主宰。
 
光のインスタレーション、香港、2014年 (C)studio carsten nicolai

光のインスタレーション、香港、2014年

ナムジュン・パイク

Nam June Paik
ナムジュン・パイク / Nam June Paik
1932年、韓国、ソウルに生まれる。2006年、アメリカ、マイアミの別荘にて没す。
日本で美学を、ドイツで音楽を学んだ後、61年にはフルクサスの活動に加わる。64年よりニューヨークに移り、ヴィデオ映像や電子音楽を用いたメディア・アートを創造。その作品にはテクノロジーと東洋の思想の融合が見られる。
 
ケージの森/森の啓示 1993年

ケージの森/森の啓示 1993年

1992年に亡くなったジョン・ケージへのオマージュとして作られた作品。パイクは、ワタリウム美術館の7メートルの天井高を利用し、平面で展開していた『TV庭園』に縦の空間を加え、この作品を「ヴァーティカル(垂直の)TV庭園」と呼んだ。パイクがこうした植物を用いる場合、環境保護よりも、むしろ人間・自然とテクノロジーの関係性を再考することが大切なテーマであった。手前は、ロボットK-567 1993年

フィリップ・パレーノ

Philippe Parreno
フィリップ・パレーノ / Philippe Parreno
1964年、アルジェリア、オランに生まれる。フランス、パリ在住。
映画や広告、インテリアデザイン、ファッションなどのサブカルチャー、日常生活をテーマに映像やインスタレーションなど様々なメディアや手法を使って作品を発表。またピエール・ユイグやリアム・ギリックなど他のアーティストと、一般の人々とのコラボレーションも行っている。
 
ALL THE WORLD’S FUTURES 2015年

ALL THE WORLD’S FUTURES 2015年

「第56回ヴェネチア・ビエンナーレ」で展示された作品。

マーク・クイン

Marc Quinn
マーク・クイン / Marc Quinn
1964年、イギリス、ロンドンに生まれる。イギリス、ロンドン在住。
生命の存続や死、人間の肉体といったものをテーマに作品を制作。伝統的な大理石を用いながら、実在の人物をモデルとし、「アザラシ肢症の妊婦」や「妊娠した男性」などこれまで彫刻にされることのなかった生々しい人間の肉体をつくりだした。1991年より自らの冷凍血液を使って自分の頭像「セルフ」を5年おきに制作。
 
Held by Desire (Chinese Juniper 114) 2013年

Held by Desire (Chinese Juniper 114) 2013年

齋藤 陽道

Harumichi Saito
齋藤 陽道 / Harumichi Saito
1983年、東京都に生まれる。東京都在住。
都立石神井ろう学校卒業。2009年、「タイヤ」が写真新世紀佳作賞、翌年「同類」が優秀賞を受賞。2011年には写真集『感動』を出版。マイノリティの人々のポートレイトを多く撮影している。陽ノ道として障害者プロレス団体「ドッグレッグス」にも所属。
 
無音楽団のシリーズより 2012-13年

無音楽団のシリーズより 2012-13年

「息づく存在そのものがひとつの音であり、それはすぐそこにある。」「音楽は永遠の片想い。さびしいけどずっと想っていられる。」齋藤陽道

さわひらき

Hiraki Sawa
さわひらき / Hiraki Sawa
1977年、石川県金沢市に生まれる。イギリス、ロンドン在住。
大量の飛行機が部屋を飛び回るなど、日常空間に本来あるはずのないイメージを登場させ、幻想的な映像作品を制作。近年は映像と音楽を組み合わせたインスタレーションにも制作の幅を広げている。
 
Dwelling 2002年

Dwelling 2002年

島袋 道浩

Shimabuku
島袋 道浩 / Shimabuku
1969年、兵庫県神戸市生まれ。ドイツ、ベルリン在住。
1990年代初頭より国内外の多くの場所を旅し、そこに生きる人々や動物、風習や環境に関係したインスタレーションやパフォーマンス、ビデオ作品を制作している。パリのポンピドー・センターやロンドンのヘイワード・ギャラリーなどでのグループ展や03年ヴェニス・ビエンナーレ、06年サンパウロ・ビエンナーレなどの国際展に多数参加。
 
一石を投じる 2014年

一石を投じる 2014年

「都市と自然」札幌国際芸術祭に展示された作品。北海道南部の二風谷の石が札幌市内まで運ばれた。

ルドルフ・シュタイナー

Rudolf Steiner
ルドルフ・シュタイナー / Rudolf Steiner
1861年、オーストリア帝国 クライエヴェック (現クロアチア)に生まれる。1925年、スイス、ドルナッハにて没す。
人智学の創始者であるとともに、その思惟領域は教育、哲学、芸術、建築、天文学、農業など多方面に及んだ。彼が提唱した思想は、「シュタイナー教育」「シュタイナー農業」などと呼ばれ、現在においても世界中で実践されている。
 
火山と正四面体の地球 1924年9月18日

火山と正四面体の地球 1924年9月18日

「太陽熱がより多量に地球の中へ流れ込むところに火山が生じ、地球上にはその稜線が交わる場所が4つある。その一つが日本だ」というもの。さらに「火山の噴火は常に、太陽と星との位置関係によって生じる」と伝えている。

鈴木 康広

Yasuhiro Suzuki
鈴木 康広 / Yasuhiro Suzuki
1979年、静岡県浜松市に生まれる。東京都在住。
日常の見慣れた事象を独自の「見立て」によって捉え直す作品を制作。瀬戸内国際芸術祭2010では全長11メートルの《ファスナーの船》を出展。2014年水戸芸術館にて鈴木康広展「近所の地球」、金沢21世紀美術館にて鈴木康広「見立て」の実験室を開催。2014毎日デザイン賞受賞。作品集に 『まばたきとはばたき』『近所の地球』。
 
Photo: Keizo Kioku Courtesy: 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa Photo: Keizo Kioku
Courtesy: 21st Century
Museum of Contemporary Art, Kanazawa

「見立て」の実験室(2014年、金沢21世紀美術館 デザインギャラリー)オープニング・プログラム《大きな空気の人》あらわる!

ヨタ

Yotta
ヨタ / Yotta
木崎公隆・山脇弘道からなる現代アートユニット。
2010年Yotta Groove(ヨタ グルーヴ)結成。2010年“六本木アートナイト2010”(@六本木ヒルズ)にて「金時」発表。2011年“おおさかカンヴァス2011”にて「花子」発表。2012年“六本木アートナイト2012”(@東京ミッドタウン)にて「花子」出展。2013年Yotta Groove からYotta(ヨタ)に改名。2015年 第18回岡本太郎現代芸術賞展・岡本太郎賞受賞。2016年“吉報の夜明け”(@岡本太郎記念館)にて「穀(たなつ)」発表。
現在、自分達のアイデンティティを顧みる「イッテキマスNIPON」シリーズを制作中。
 
金時 2011年

金時 2011年

特別参加

宮島 達男

Tatsuo Miyajima
宮島 達男 / Tatsuo Miyajima
1957年、東京都江戸川区に生まれる。茨城県守谷市在住。
東京芸術大学大学院美術研究科修了。デジタル数字の作品で国際的に注目を集める。以来、国内外で数多くの展覧会を開催。1993年ジュネーブ大学コンペティション優勝(スイス)。1998年 第5回日本現代芸術振興賞受賞。1998年 ロンドン・インスティテュ―ト名誉博士。
http://tatsuomiyajimastudio.com/
 
Sea of Time '98(Gadget) 1998年

Sea of Time '98(Gadget) 1998年

家プロジェクト「角屋」直島より。LEDのスピード設定を町の人々に委ね制作された作品。「角屋」には本作品と「Naoshima's Counter Window」 1998年、「Changing Landscape」1998年の計3作品が展示されている。

※参加アーティスト約40組により、一部(19名)を先行掲載しております。各アーティストの掲載写真は参考図版です。

Artsits are curated by Koichi and Etsuko Watari

REBORN ART FESTIVAL × ap bank fes 2016